2024/11/08

【コラム】三春酒造 桜の城下町にて、南部杜氏の技を守り続ける酒蔵

桜の城下町にて、南部杜氏の技を守り続ける酒蔵



 

春が来るたび、見上げた空いっぱいに広がる桜の眺めで人々を驚かせる、福島県田村郡の三春町。全国的にも有名な「三春の滝桜」から車で10分ほど、小さな城下町の一角に三春酒造はあります。

江戸時代から受け継いできた酒造りの技術は、日本三大杜氏とも呼ばれる南部杜氏のもの。阿武隈山系から流れてくる澄んだ地下水を使用し、山の恵みをたっぷりと含んだ、美味しい日本酒をつくり続けています。

最近では、もう一つの日本酒の味の決め手である米にも、町内産の「五百万石」を使用。良い水と良い米にこだわった結果、地元の豊かな自然の恵みに辿り着きました。

現在、三春酒造で人気が高まっているのが「三春駒 純米吟醸酒」。吟醸酒特有の、華やぐフルーティな香り。軽やかでほのかな甘みの味わいは、和食全般によく合います。クセがないので、日本酒が苦手な人にも飲みやすいのが特徴です。



「誰もが楽しめる日本酒をつくりたい」という杜氏の想い



 

三春酒造で杜氏を務める齋藤さんが、元々お酒に弱い、いわゆる下戸ということはあまり知られていません。そんな齋藤さんが目指したのは「飲みやすい日本酒」。昔ながらの癖の強い風味は抑え、スッキリとした後味のお酒を追求しています。

以前は事務や営業といった仕事に携わっていた齋藤さん。あるとき日本酒の製造部門に配属されたことから、突然職人の世界に飛び込むことになります。福島県内の酒蔵としては珍しく杜氏から直々に酒造りを教わり、知識がほとんど無い状態から、猛勉強によって南部流の伝統の技術を吸収していきました。

そういった特殊な背景をもつ齋藤さんだからこそ可能な、柔軟でクリエイティビティあふれる酒造り。杜氏に就任して約一年で、新たに二種類の純米吟醸を商品化。当初は工場長からも「本当に売れるのか?」と心配されましたが、その味は遠く県外まで評判となって、東京の会社が熱心に三春町まで買い付けにきたほどです。

日本酒が好きな人も、苦手な人も、誰もが「宴」を楽しめるお酒。そんな三春酒造様のお酒も、森株式会社の公式オンラインショップで購入できます。

生粋の日本酒好きの方はもちろん、日本酒が苦手なご家族と一緒にお酒を楽しみたいという方も、ぜひ三春酒造自慢の日本酒をチェックしてみてください!


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