2024/09/06

【コラム】「酒造りは設計図」福島の気候風土を知り尽くし、酒造りを追求し続ける蔵元『渡辺酒造本店』

[渡辺酒造本店]

明治4年(1871年)、渡辺酒造本店は地元向けの御神酒酒屋として創業しました。

緑豊かな風土のなかで酒造好適米の生産に精力を注ぎ、地元産の酒米を自社田と契約農家で栽培しています。その酒米の特性を生かしながら、高品質かつオリジナリティー溢れる大吟醸、吟醸、純米、本醸造を中心に醸造し、日本酒文化を伝承できうる日本酒ワイナリーを目指しています。

そんな渡辺酒造本店の5代目社長は、福島の酒に対する風評被害にも取り組んでいます。
震災時には土づくりのエキスパートでもある社長自らが奔走し、酒米をつくる農家に向けて安全な米づくりへの土壌改良などの指導を行ってきました。
県内の酒造メーカーも巻き込み安全管理を周知徹底することで、現在も風評被害の解消への努力を続けています。

「酒造りでもっとも大事なものは設計図です。あとは目指す味にひたすら向かっていくだけ」と語る5代目社長のこだわりは徹底した温度管理。
代表銘柄でもある「雪小町」は、醪(もろみ)を十五度以下の低温でじっくり育まれることできめ細やかな酒質を生み出しています。
幅広く愛される酒造りをモットーとして、渡辺酒造本店は味わいを追求し続けています。

福島の気候風土を知り尽くし、地域の特性を生かす酒造り

参考資料:ふくしまの酒蔵ガイドブック、郡山酒造協同組合HP




[雪小町]

「雪小町」は、北国の「雪」と美酒=美人の「小町」から命名し、東北福島のおいしいお酒であるよう祈りを込めた銘柄です。

十五度以下の低温でじっくり育まれた醪は普通の日本酒よりも長期熟成を経て作られます。
発酵を続けることで、よりきめ細やかな酒質となります。

地元産の美山錦と千代錦、郡山の水と阿武隈山系水という軟水、中硬水を使い分けることで、キレの良い辛口酒のスタイルを生み出します。

りんごのようなフルーティーで清らかなお酒は、お刺身やうなぎの蒲焼など幅広いお食事に合う逸品です。
冷酒もしくはぬる燗でお楽しみください。

佐藤酒造店【福島県郡山市】雪小町 純米大吟醸 美山錦 箱入

参考サイト:郡山酒造協同組合HP