2024/10/04

【コラム】圧倒的なバラエティ。時代の望む酒を作り続けた、高い技術力と熱い研究心の蔵元『笹の川酒造』

[笹の川酒造]

明和2年(1765年)。250年という長い歴史の中、笹の川酒造は風と共に酒造りを続けてきました。

笹の川酒造は郡山市という比較的穏やかな自然環境の中での酒造りを行っていますが、仕込み方に他とは違う特徴を持っています。
それは、磐梯山から吹く風を利用したものです。
猪苗代湖を渡って郡山盆地に届く乾燥した寒風が、笹の川の酒造りに影響を与えています。
この風土ならではの仕込み方から、笹の川酒造別名、「風の酒蔵」とも呼ばれています。

現存する東北最古のウイスキーメーカーとしても第一線での活躍を続けており、焼酎、リキュール、スピリッツなども手掛けています。この圧倒的なバラエティも、笹の川酒造の魅力のひとつであり、250年もの間人々の思考や気分の移ろう中で、常に時代が望む酒を作り続けてきた証なのです。

しかし力を入れているのは、構えないで普通に飲めるお酒とのこと。
「おいしさで人を結ぶ手助けとなるような酒が一番」そう10代目社長は口にします。
「造りたい酒はまだまだあります。頑なに旧来のものを守るのではなく、総合力で『笹の川』を打ち出していきたい」。
笹の川酒造の高い技術力と探究心にこれからも目が離せません。

圧倒的なバラエティを誇る、ニュースな酒蔵

参考資料:ふくしまの酒蔵ガイドブック、笹の川酒造HP